アカデミー4冠獲得の「英国王のスピーチ」を見てきました。
派手なアクションがあるわけでも、これみよがしなCGが使われてる訳でもありません。
実話に基づいた英国王ジョージ6世と吃音の彼を支える妻、そして無名の言語療法士の物語です。
登場人物を絞り込んで、舞台劇のような見せ方にもかかわらず、王と療法士のやり取りは或る意味、スペクタクルであります!
吃音矯正の為に唄うシーンが何度も出てきます。
それで思い出したのが、90年代半ばに人気を博したスキャットマンです。
吃音に苦しんだ彼は、驚く程の早口でスキャットを唄って克服しようとしたのです。
名古屋のコンサートの後、楽屋を訪ねると「ナ、ナ、ナイストゥミートユー!」と、普段の会話ではなかなか克服出来ない点も包み隠さず話してくれました。
多くの人々が何らかの問題を抱えています…本人は、それを乗り越えようと無様に足掻いているのでしょうが…端から見ると「とても素晴らしく」見えている時があるのかも知れません。