ずっと待っていた映画が、ようやく富山に来ました!
コーエン兄弟が監督した西部劇「トゥルーグリット」です…首都圏では3月半ばに公開されていたので、待ちきれずに「キネマ旬報」の特集を読んだり、ジョン・ウェインがアカデミー賞を獲った同一原作の「勇気ある追跡」をDVDで見直したり…それはそれは、待ち焦がれておりました…。
そして公開初日の今日、さっそくファボーレで見てきました。
いやあー良かった!!
西部劇などのジャンルを超えて一本の映画として極上の部類に入ります!
「勇気ある追跡」のリメイクではなく、純粋に小説「トゥルーグリット」の映画化であるというコーエン兄弟のコメントに違わぬ作品だと思います。
父の復讐のため14歳の少女が凄腕保安官を金で雇う。そして壮絶なガンファイトの果て、目的を果たす。
J・ウェイン作品も同じストーリーなのですが、やはりウェインにアカデミー賞を獲らせるための英雄譚に終始しています。
それに対して、より原作に忠実な本作は、1878年という西部開拓末期〜フロンティアの終焉〜が醸し出す悲哀と、開拓者の矜持を忘れぬ主要登場人物を描いた事が、深い余韻と感動をもたらしたのだと思います。
これ以上、くどくど書くのは野暮と言うもの…小さなスクリーンで一日2回上映しかありませんので、見落としなきよう是非早めに劇場へお出かけ下さい!!